手足のしびれ

先日来院いただいた患者さん、病院で検査しても異常がないのに、手や足がしびれるとのことでした。

しびれるのは左側だけ、診察させてもらうと、左の首や肩の緊張が強く、左右が明らかに違いました。

 

脈やお腹、皮膚の状態を診て、本治法で今の症状の大元にある邪気を取り除いた上で、鍼(刺さない鍼=てい鍼)やお灸で、血や気の流れが滞っているところをしっかり流れるようにしていきました。すると、緊張していた筋肉が緩み、左右のバランスが整いました。

 

治療が終わった時点では、首は楽になり、足のしびれも気にならなくなっていましたが、手のしびれは残っていました。

その後何日か経過するうちに、手のしびれも気にならなくなったようです。

こんな風に、その時点では症状が残っていても、東洋医学的な診察で、脈やお腹の状態を整えていくと、その人自身の自然治癒力が高まり、翌日だったり、何日かして治っていくということがよくあります。

 

手のしびれは首から、足のしびれは腰から来ていることも多いです。

病院で検査して異常がなくても、筋肉の緊張が強い場合など、神経を圧迫するとしびれにつながるのです。

鍼灸治療で緊張を緩め、左右のバランスを整えると、神経を圧迫しなくなり、辛い症状が改善していきます。

 

2017年12月12日