冬至
明日は冬至です。
1年で一番日が短い日。明後日からは日が長くなっていきます。
東洋医学では、「陰が極まって陽に転じる」という基本的な考えがあるのですが、
冬至まではだんだん陰気が高まっていたのが、冬至を境目にして、翌日からは、陽気が増してきます。
太陽の力は冬至の日に最も弱くなり、翌日から再び力が蘇ってくる、だから、冬至は「一陽来復」とも言われ、
悪いことが続いた後に、幸運へ向かうと言われる日でもあるのです。
冬至といえば、かぼちゃとゆず湯。
上のような意味からも、冬至では、「ん」のつく食べ物を食べると運がつくと言われ、
「南瓜(なんき「ん」)」=かぼちゃを食べると良い、と言われているようです。
また、かぼちゃには、ビタミンAやカロチンが豊富なので、風邪や中風(脳血管疾患)予防に効果的であるのも理由のようです。
ゆず湯は、「融通」がきくという語呂合せとも言われていますが、もともとは運を呼びこむ前に厄払いするため、一陽来復のために身を清める意味があったようです。
また、柚子は香りが強く、強い香りのもとには邪気がおこらないという考えや、
実るまでに長い年月がかかるので、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められているようです。
柚子湯には冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果もあります。
芳香によるリラックス効果もありますから、冬至にゆず湯、楽しみたいですね。
かぼちゃもゆず湯も、冬至の一陽来復の意味に由来があり、どちらも幸運へ向かう願いが込められていたんですね、