花粉症やアトピーに食物繊維?

 ビデオで録画していたNHKスペシャル「人体」第3回目の「骨」と第4回目の「腸」をまとめて見ました。

どちらも興味深く面白かったです。

 

 第3回「骨」では、骨が脳や筋肉、生殖器など様々な臓器の若さを保つ上で重要であることが解明されており、

記憶力や免疫力にも関与していることがわかりました。

 

 その上で、自転車に乗ることは心肺機能の強化には良い一方で、骨に衝撃を与えないため、骨を丈夫にするためには、

ウォーキングやジョギングがおすすめと紹介されていました。

 

 そして第4回「腸」では、腸が免疫にとても重要な役割をはたしていて、

腸内細菌の1つであるクロストレジウム菌が、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎、喘息などにも関与するほか、

脳の病気である多発性硬化症にも関与していることがわかってきたそうです。

 

 あるお寺の修行僧は、そのお寺に修行に来たら、花粉症やアレルギー症状がおさまる方が多く、

研究したところ、このクロストレジウム菌が多いことがわかりました。

 そしてその秘密は精進料理にあり、クロストレジウム菌は食物繊維が大好きだそうです。

 

 日本人が昔から食べてきたキノコや海藻、木の実、根菜や穀物には食物繊維がたっぶりで、

もともと日本人の腸内細菌は優秀だったとのこと、食生活を昔に近づけることが大切なのだなと感じました。

 

 東洋医学でも、親からもらった生命の源をその後支えていくのは食べ物からであり、

そのために胃や碑(東洋医学では消化機能を指します)は重要視されています。

 

 脈診でも「胃の気」のある脈は予後が良いとされ、胃の気のある脈になるように治療していきます。

 

 また、貧血や頭痛、腰痛など、現代医学的には関係が薄そうに見える症状でも、胃腸の疲れと関係のあるものが多くあります。

 

 最新医学でも、東洋医学でも重要な胃腸。

まずは、花粉症対策で食物繊維の多い食事を心がけてみてはどうでしょうか?

 

 

 

2018年01月19日