夜泣き(4)小児鍼
これまで、夜泣き対策として、まずは生活環境を改善できないか、そして寝言泣きの可能性はないか、甘いものをあげすぎていないか、について
書いてきました。
実際、当院に来院されるお子さんは、たいていは、これらには当てはまらず、でも小児鍼によって治まるお子さんが多いです。
夜泣きは生後半年くらいから3歳までのお子さんに多いですが、小学生でも夜泣きする子もいます。
特に3歳くらいまでは神経細胞が急速に発達する頃ですから、発達途上の子供達には脳の興奮状態が起こりやすく、
また、やりたいこととできることの違いによるイライラも出てきやすいです。
だいたい、よく気がつく子、頭の良い子、外で気をつかっている子に多いように思います。
体表をみると、後頚部や肩、背中がかたく、流れが悪くなっていることが多いです。
小さな子供なので、本当に優しく軽い刺激で、そのかたくて流れが悪い部分を流してあげると、子供の表情も柔らかくなり、
夜泣きや疳虫、癇癪が改善してきます。
早い子だと、1回で効果があることもありますが、その子の性質も考えると、少しの間は続けてもらうほうが良いように思います。
子供が泣いたり、キーキー言っていると、親も辛いもの。小児鍼で「とても楽になった」とお母さんから聞くと嬉しくなります。
小学生でも夜泣きや癇癪はあります。やはり、外で頑張って気をつかっている子に多いと思います。
これも小児鍼で体を緩めてあげると、夜泣きや癇癪も治まり、子供自身も楽になるようで、「また来たい」と言ってくれることが多いです。