小児はりがアトピーにできること
前々回、夕部智廣先生の著書「ママが楽になるとアトピーが治る」から、お母さんが頑張りすぎず、子供の自然治癒力を信じることが
早く治ることにつながるというお話を書かせてもらいました。
この本では「『刺さない小児はり』を取り入れる」ということも勧めておられますが、
「小児はりでアトピーを治そうとしないことが重要」と書かれているのが印象的でした。
実際には、小児はりは1回でも施術後に肌がしっとりしたり、続けていくと変化があるのですが、
アトピーを治すことばかりに気持ちを持っていくと、症状に執着して改善が遅れるということです。
小児はりで自律神経を整え、内臓機能を高めることで、
「たくさん食べる」「良い便を出す」「しっかり寝る」ことができるようになる。これを目的に小児はりの施術を受けていただき、そうすればまずはお母さんが楽になる。
そして子供自身がアトピーを治す力を高めることができる、私達鍼灸師はそのお手伝いをするんだ、ということです。
アトピー性皮膚炎と小児はりはとても相性がいいと日々感じていますが、
保護者の方も、鍼灸師も、症状のみにフォーカスせず、もっと子供の治癒力を信じて一緒に頑張っていけたらと思います。