刺さない鍼(てい鍼治療)のこと

ずっと肩こりに悩まされていました。

 

中学生くらいから受験勉強やテスト勉強の時期になると肩こりがひどくて、家で両親にお灸をしてもらったり、サロンパスやピップエレキバンをはったりして耐え忍んでました。

 

中学生か高校生くらいから接骨院に行き、ひどい時には鍼をうってもらっていたと思います。

ひどくなると頭痛もしてきて、マッサージも1回ではとても治らず、接骨院や鍼灸院通い。それでもしばらくするとまた肩がこってしんどくなって・・の繰り返しでした。鍼はその中では1回でもずいぶん楽になるので、鍼灸には学生時代から興味がありました。


鍼灸専門学校の3年生で間もなく国家試験を受けて卒業というとき、初めて「てい鍼治療」を受けました。正直、いつもの刺す鍼(豪鍼)と違って、何をされているのかよくわからなかったのですが、肩こりはずいぶん楽になり、これまでで一番、その後結構長い間にわたって楽でした。

 

それでも、自分が施術するのには、かなり抵抗がありました。やっぱり鍼というと「刺すもの」というのが一般的だし、何となく怪しげかも?と思ったり。それでも、自分自身の体で一番効果があると実感できたし、若いけどとても信頼できる鍼灸師の先生に色々なことを教わりながら、てい鍼治療を中心に治療することを決めました。

 

脈やお腹や皮膚の状態を診て、痛みやこり、不調の原因から治していくから、軽い刺激でも十分に、気の流れ、血の流れをよくして、体が楽になっていくのだと今はよくわかります。

 

まだまだ勉強すべきことがたくさんありますが、日々技術を向上させて、患者さんの辛い症状をしっかり治していきたいと思っています。

 

 

 

 

2017年05月23日