新型コロナウィルス予防と対策のお灸

まず始めに、今からご紹介するお灸は、自宅で自分で、または家族同士でしていただくためのものです。

鍼灸院や鍼灸接骨院に行って施術してもらうためのものではありません。

どこの鍼灸院でも、今は発熱や倦怠感、咳や咽頭痛のある方を受け入れてくれないと思いますし、

このような症状がある時にはまずは保健所に相談いただき、自宅待機となった場合には外出されないでください。

 

東洋医学の歴史は感染症に対する闘いの歴史でした。

そして東洋医学の治療では、新しいウィルスも既知のウィルスも恐らくあまり関係ありません。

だから、この未知のウィルスに対しても、中国では鍼灸が施術されているのではないか?と思い調べてみると、

鍼や漢方治療が多くの患者さんにされていて、高い有効率を示しているとされていました。

 

中国鍼灸協会が「COVID-19鍼治療ガイドライン」を出していて、多くの症状別の経穴(ツボ)も掲載されているのですが、

多すぎて一般の方はどうしていいのかわからないだろうと思い、日本の深谷灸のツボも交えて、

一般の方が自宅でお灸をしていただくのに良いと思われる経穴(ツボ)を選んでみました。

 

軽症だった方が症状悪化された例なども耳にします。

自宅待機の方や、職場や家族、身近な方で感染者が出た場合もとても不安だと思います。

また、コロナかどうかわからないけど、倦怠感があったり、喉の痛みがある、発熱があった・・といつもなら「風邪かな?」ですむものも今はとても不安になると思います。

そうした時に、何か役立ててもらえたら幸いです。

 

重症の方や亡くなる方が減ること、医療現場が崩壊しないこと、何よりこのウィルスが早く終息して平穏な日々が戻ることを祈ります。

 

 

***お灸のやり方***

症状が出た場合は、軽いうち、少しでも早めに自分でお灸をしてもらうほうがいいです。

お灸は免疫力を高める効果があり、ウィルスが体内で増える前、まだ勢力が弱いときのほうが早く効果が出ます。

お灸は薬局やネット通販でも買えますし、

自宅にお灸がない場合、線香をツボに近づけるという方法もあります(本当はおすすめしません、やけどに厳重注意です)。

 

ツボの場所は、人それぞれなので、目安として以下を参考にして(医道の日本のHPのリンクを掲載させてもらいました)、

その周囲で「軽く触ってへこんだところ」「押して痛いところ」を探してみてください。

すぐに熱くなるところより、暑さを感じにくいツボは、よりお灸に適したツボです。

 

 

<発熱、咽頭痛、倦怠感など全般 また免疫力アップや予防にも>

「大椎」 

首を前に倒したときに後ろの飛び出す骨のすぐ下。ここは押しても痛くない場合が多いです。

場所は医道の日本のHPを参照ください。

https://www.idononippon.com/blockcalendar/2013/07/10.html

 

<風邪症状全般>

「風門」

上記の「大椎」より一つ下の骨から、左右に指1.5本分横

風邪がここから体内に入ってくると言われることから風の門という名がついています。

https://www.idononippon.com/blockcalendar/2013/06/post-2.html


<喉の痛みがあるとき>

「大都」の変動穴

 足の親指の付け根から少し足裏に入ったところ。咽頭痛があるときは押すと痛みがあります。

 

「肺兪」

 肺の機能を高めます。「大椎」から3つ下の骨の左右に指1.5本分横

https://www.idononippon.com/blockcalendar/2013/06/20.html

 

<咳の症状があるとき>

「尺沢」

 腕の内側、肘を曲げたときにできるシワの親指側の端。

https://www.idononippon.com/blockcalendar/2013/02/06.html

 

「肺兪」

https://www.idononippon.com/blockcalendar/2013/06/20.html

 

<疲労感や食欲不振>

「脾兪」

第11胸椎の棘突起から左右に指1.5本横。弱った消化機能を高める。

https://www.idononippon.com/blockcalendar/2013/09/21.html

 

「中脘」

みぞおちとお臍の真ん中。胃腸の調子を整える。

https://www.idononippon.com/blockcalendar/2013/06/13.html

 

2020年04月24日