お尻の痛み
お尻の痛みや太ももの後ろ側の突っ張り、坐骨神経痛と良く似た症状ですが、「梨状筋症候群」かもしれません。
梨状筋は、お尻の深いところにある筋肉で、股関節を外側にまわすときに働きます。
通常は柔らかい筋肉ですが、何かの理由で負担がかかり、硬くなると坐骨神経を圧迫しておしりの痛みやしびれが出てきます。
実は先日、私自身が梨状筋を痛めてお尻の痛みが出ました。
その日はテニスのイベントでたくさん試合をした日でした。
朝から何の違和感もなく、アップでも途中の試合までも全く問題はありませんでしたが終わり頃に急に痛み出しました。
梨状筋症候群は、原因がはっきりしないまま発症することも多いです。
昨日まで元気にスポーツをしていたのに今日は違和感が出たというように、急に発症することもあります。
私の場合は、もともとテニスの打ち方に問題があり、梨状筋に負担をかけるフォームで、普段より多くテニスをしたために発症したようですが、日々の生活習慣の積み重ねにより、気づかないうちに梨状筋に負担をかけてしまうことが原因で起こることが多いです。
例えば、
〇長時間座りっぱなし 梨状筋が圧迫されて血行が悪くなり硬くなります
〇運動不足 お尻の筋肉が弱くなることで負担に弱くなります。
〇過度な運動 筋肉が炎症を起こしたり傷つくことで起こります。
〇姿勢の悪さ、体の歪み 猫背や反り腰など姿勢が悪いと梨状筋に余計な負担をかけます。また立ち方が悪い場合もあります。
梨状筋症候群は安静にしていれば治ることも多く、軽度の場合は2週間から1ケ月で治ることが期待されますが、中度や重度では長くかかります。
鍼灸施術では、梨状筋の緊張を緩めるとともに、全身のバランスを整えて早期回復と再発予防の手助けをします。また、痛むほうの梨状筋が弱っていることもあり、その場合は鍼やお灸で補う施術をします。
お尻の痛みがなかなか治らない場合はご相談ください。